ヘタレちゃんの記録

「ホノの意地」

自分の出番を信じて稽古に打ち込み、試合用の竹刀を新調して中体連に備えていました。
オサキの復帰で団体戦のホノの出番が無くなりました。
かなり落胆したそうです。
それでも初日の団体戦では闘う仲間をしっかり応援しておりました。
二日目の個人戦。ここでベスト8に入らなければホノの3年間が終わります。
絶対に県大会に行くその決意を胸に1回戦・2回戦を完勝。3回戦はKZ中大将のMさん。体が大きくパワー溢れる剣道にオサキでさえも手こずる相手。
ホノは小柄なのでまるで大人対子ども。力任せの打ち込みと体当りで倒され、飛ばされ…ながらも全く怯むことなく果敢に立ち向かうホノ。鋭い出足から出小手そして思い切った跳躍からの面がMさんを捉えましたが、その瞬間のし掛かられて潰され一本にならず。
その後も推しまくられますが、負けない負けたくないホノの意地が伝わってくるようでした。
3回目の延長戦。出小手を放つと同時にそれまで頑張ってきたホノの左足が滑ってしまい…相小手面を決められ負け。
とめどなく流れ頬を伝う涙。強豪を相手に一歩も引かずに闘ったホノの意地。今も頭に焼き付いています。

ヘタレちゃんの記録
次回「県中体連」