今後のために

只でさえ初戦は緊張するのに、あの大舞台。

ガチガチになることを分かっていなければならなかった。

ある子は面を付けたら頭が真っ白になった。

またある子は、どうしたら良いか分からなくなった。

それは相手も一緒です。

と、言うわけにもいかない理由がありまして。

ヘタ校のレギュラー5人は5人共に、全国の舞台に立ったことがありません。

ヘタレとミツは地方選抜大会等の各種大会の決勝で闘った経験がありましたが、それでもガチガチでした。
後の3人には、そんな経験もございませなんだ。

ずっと一人で闘ってきた子。

団体戦に出られるギリギリの3人しかおらず、勝つことを諦めていた子。

人数が揃っていても、仲間に恵まれず、上を目指すことを諦めていた子。

何事も初めて尽くしの彼女達は気持ちを固めることが難しかったろうと思います。

高校野球でも初出場のチームが何でもないゴロをさばき損ねてエラーして、そこからミス重ねて大量失点で負ける光景を目にすることがあります。

試合後に監督さんや選手達は言います。
「緊張して自分達の本来の動きが出来なかった」と。
経験の無さをどうカバーするか。

気持ちをどのようにして平静に保つか。

子ども達の目線で考え、また、自分の経験も踏まえて話したりして、うまいこと気持ちを乗せてやらなきゃいけません。

上からじゃ見えないものもあるのです。