激闘の決勝リーグ3

決勝リーグ2試合目終了時点での成績
ヘタ校:2勝
ドラ校:1勝1敗
ホワイ校:1勝1敗
ショギョ校:2敗

3試合目。
第1試合場:ヘタ校VSドラ校
第2試合場:ホワイ校VSショギョ校

泣いても笑ってもこの最終試合で決着がつきます。
ヘタ校は2勝していますが、ドラ校に負けると2勝1敗に。
ドラ校はヘタ校に勝つと2勝1敗に。
ホワイ校もショギョ校に勝つと2勝1敗で並びます。
並んだ場合は勝者数、それも同一なら本数で見ます。
既にドラ校と比べたら勝者数、本数共に負けているヘタ校。
ホワイ校はその上にいます。
ここは是非とも勝たなければならない勝負となりました。

ヘタ校のオーダーは変更なし。

先鋒モエゾウの相手はアネラギさん。
春季大会で対戦した時はモエゾウが返し胴1本勝ちしています。
相性からいってそんなに心配しなきゃいけない相手ではありません。
試合開始!
しっかり攻めるモエゾウですが、少し疲れが見えるか?いやいや、大丈夫そう。
試合中盤を過ぎて、相手の面を躱して小手。
先に打ってますが・・・
相手の当たっていない面が決まってしまいました。
その位置見えてないでしょ?あーた<誰?

自分の小手が決まったと思ったモエゾウ、呆然と立ち尽くします。。。
んが時は待っちゃくれない。
ビデオ判定もない。
闘うしかないのだ。

試合再開。間合いを取りたいモエゾウが下がります。
下がって打ち込みます。んが遅い。
また下がって、、、とアネラギさんが追ってきて。。。。。。。。。。
痛恨の面献上!
よもやの2本負けにヘタ校観客席からは悲鳴に似た声が・・・

次鋒ヒーナは1年生。負けん気強気の1年生。相手は強豪2年生。攻めあいますが決め手が無く延長戦へ。
延長1分くらいか?ヒーナが大きく竹刀を振り上げて牽制して戻したところに相手が猛然と突っ込むフリして出小手!
ヒーナ、一瞬の隙を突かれて1本負けです。
ここまで0-2(3) 
絶体絶命の大ピンチです。

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ここで話は当日の朝に遡ります。
どーしても心配だったパターン。そう↑の前が負けてきたときの対処。
リサリサはこういうとき、必ず消極的になる。で、取れずに終わる。最悪負けてくる。
だからリサリサを朝捕まえました。ちょうどモモもいました。
「リサリサ~。もし前二人が負けてきたときはな~・・・・」コソコソコソ・・・・・・
「んでその場合のモモはさぁ~・・・・・」コソコソコソコソ・・・・・・・

2人「なるほど~♪」

言わずに後悔したくなかったので、言っておきました(笑)
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不安が的中。んでも二人には伝えた!あとはリサリサに託すしかない。
男子顧問からも檄を受けて試合場へ。

相手は難敵ミナミさん。
プライドを賭けた1戦の火ぶたが切って落とされました。

ガンガン攻めるリサリサ。あの頃のリサリサです。ワタクシのコソコソを覚えていたかどうかわかりませんが
モチベーションは上がってます!
対するミナミさんは勝たなくてもOK。んがどんどん攻めてくるリサリサに合わせて打ち合いになります。
試合終了間際。
リサリサの思い切りの良い飛び込み面が炸裂!

起死回生の1本に観客席が、女子の後ろで見守っていた男子部員が大歓声!<いけないのですが(笑)
直後に試合終了。

スコアは1(1)-2(3)となりましたが依然ドラ校が圧倒的に有利です。

副将戦は2年生同士。モモVSフクチャン。
モモの気合いの入った試合。いつもはひょうひょうとした試合運びですが、果敢に攻めて打ち込んでいきます。
相手は引き分けでもよいのと、負けられないという気持ちが交錯しているのでしょう。どんどんモモのペースになっていきます。
相手を誘っての返し胴!1本!

追いついた!(本数は負けているが)追いついたよ!!!
大将勝負になった!

ヘタ校観客席も他校の観客も巻き込んでボルテージが上がっていきます。

先鋒2本負け、次鋒1本負けときて、中堅・副将の2年生コンビが活躍。 勝者数でタイにしてくれた!

3年生。キャプテン。大将。のミツが燃えないわけがありません。

相手は中学1年生当時から何度も何度もしのぎを削ってきたイモラギさん。
去年のインハイ予選では副将同士で対戦して負けた相手です。
新人戦や春季でもあたってますが、引き分け。
お互いにそうそう1本取れる相手ではないのです。

緊迫の4分間+2分間 計6分間の最後の試合が始まりました。

様子見などなし。竹刀で、足で攻めて攻めて相手を崩してと何度も繰り返します。
お互いに分かっている相手。得意技も癖も。

頑張れミツ! 気持ちだ!頑張れ!
試合開始1分40秒過ぎ。

アネラギさんが攻めて面を狙おうかとしたその刹那!
ミツの返し胴が入った!!!

旗3本!!!

地鳴りのような唸り声?歓声?が会場を揺るがします。

ここで返し胴が来るとは。。。誰も予想だにしない一撃でした。
※ミツが試合で返し胴を決めたのは中学2年生以来、2度目です。公式戦では初めて。

まだ試合は終わりません。イモラギさんが攻めてきます。
ミツ、今度は冷静に捌きます。そして攻めます。
ワタクシの左目の端に映る黄色い旗がゆっくりと上がります。

試合終了!

ヘタ校奇跡の大逆転劇で

インターハイの出場権を獲得しました!

ミツの胴が決まった瞬間。。。ワタクシは涙がポロポロもまだ試合が終わらないのでまだ我慢・・・

試合終了と同時に涙がドバーーーーッ!

去年のヘタレ達の悔しかった想い出の分も一緒に2年分の涙が溢れて止まりません。

親御さんやOBさんから祝福の握手にハグ。
もうわけわからないくらい泣いてしまいました。

最終成績
ヘタ校:3勝
ホワイ校:2勝1敗
ドラ校:1勝2敗
ショギョ校:3敗

こうして予選の1日目が終了したのでした。